「陽菜ちゃん、嬉しそう。
それだけ、翔馬が好きってことか 」


「…うん、大好き」


正直に言いすぎたかな………。

照れくさくて顔が火照る。

でも、やっぱり翔馬が大好きなんだもん


早く家に帰って翔馬にもっとたくさん甘えたい。

翔馬の手料理も食べたい。



「早く退院しないな……… 」

ポロリとそう呟くと


「陽菜の退院はまだ先だな……… 」


難しそうな顔をする翔馬。


さっきの嬉しい気持ちから一気に気分が下がった。


「………なんで ?  」


「入院した日、陽菜が高熱出して俺が診察して注射したときのこと覚えてる? 」

「…うん 」

「その時、心臓苦しかったでしょ? 」

「…うん 」

「雑音がかなりあったんだ………
だから、体調回復して検査受けてからな 」


しっかりと、私を見つめる翔馬…


…………え、やだよ


検査なんて受けたくないもん…

手術したばかりなのに悪くなっていたらと思うと怖い