「はぁ。」

ずっと、秌場くんからもらったブローチを大切に持ってる。

本当に、私がもらって良かったのかな。

すごく大事なものだろうし。

秌場くんのお父さんが作ったらしいから、
形見ってことになるのかな。

でも、それを私がもらうなんて。

「...赤く光ってる。」

ここのところずっとこの調子だ。

「...どうしよう。」

今夜はまた安澄が仕事だかでいないって...。

2人きりだ...。

いつもより色が濃い気がする。

明らかに動揺してる私...。

下手したら、秌場くんにバレちゃうかも。

あんまり食べないように
言っておかなくちゃ。