きっと両親は小遣い使ってホテルに滞在しろと言っているんだろうけども。

あいにく、こっちには手元にあまりお金がない。

1日2日じゃいけるだろうけど、食費とか諸々合わせて3、4日はきつい...。


どうすれば...。

「あ、こんにちは。
また会いましたね河津さん。」

...。

「どうしました?
秌場に魂食われたみたいな顔してますけど。」

「意外と間違ってはないかもしれないです。」

「...もしかしてこの燃えてしまったお家って、あなたの?」

「そうです。」

「なるほど。ご愁傷様です。」

「...おたくの、悪魔のせいですかね?」

「さあ。確かに秌場はトラブルメーカーですけど。
たまたまの可能性もあります。」

「私...寝るところがないんです。
家族もしばらく帰って来ないようで。」

「なるほど。それは大変ですね。」

「あの...。
申し訳ないですが、そちらに泊めてもらうことは可能でしょうか...?」

「あなたがそれで構わないのならいいですよ。」

もう人外の家でもなんでもいい。

ただで居させてもらえるほどありがたいことないし!