「よしっ、今度こそ倉庫に捨てに行って終わり!」



 そう言ってゴミ箱を持ち上げた瞬間。




「うわあぁぁぁどけろおぉぉ!」


「へ? 何⁉︎」



 どこからともなく切羽詰まった大声が聞こえてきた。

 突如聞こえ始めた声に急いで辺りを見回してみるが誰もいない。


「誰もいない?」



 なんだか叫び声は上から聞こえるような。そう感じて上を見上げる。




「うぎゃっ!」


「ごふっ……」




 見上げた瞬間おでこに大きな衝撃を受け、


私は再び地面とお友達になった。


 もちろんゴミ箱とゴミも。