「あーあ……」 私は何がしたいんだろうか。 ドライヤーでお腹の部分を乾かしながら、カレンダーをぼんやり見つめる。 金曜日の日付のところに赤ペンで丸がしてあるカレンダー。 金曜日だから、きっと、さみしくなったんだ。 「何してんだ?」 「……見て分かるでしょ」 あんたのせいで濡れたのよ。 心の中で文句を呟きながら眉間にしわを寄せる。 「へえ……ま、どーでもいいか」 彼は私のことにあまり興味がないようで、涼しい顔のままテーブルを挟んだ向かいの席に腰掛けた。