プリキュア☆アースリレーションズ

「杏!蓮!鈴ちゃん!」

他人の気配を感じた妖精たちは慌てて各々の鞄に飛び込んだ。

こげ茶色のポニーテールを揺らして駆け寄ってきたのは、

「ゆずー!」
杏が駆け寄る。

やってきたのは珠音(たまね)ゆず。先述した登校メンバーのひとりだ。

「朝練お疲れ!」
「ありがとう、そっちは何してたの?」
「えーっと、特に用はないけど天気いいし外で喋ろうかなって」

ガーベラたちに口外厳禁と頼まれた通り、ここは何も言わないのがベターだと判断した様子だ。

「でもそろそろHR(ショート)始まるよ」
「え、もうそんな時間!教室に戻らなきゃ」
「そうね、」

残された二人も顔を見合わせて立ち上がった。話の続きはあとになりそうだ。