プリキュア☆アースリレーションズ

「どういうこと?」
蓮が問いかける。
この状況を受け入れている辺り、蓮のぬいぐるみも喋るのか、と杏は思った。
それなら鈴菜のもきっと、

『私たちは三人に頼みたいことがあってここに来たベラ』
『でもこのことは三人以外の人間には知られたくないんだベラ』

『俺はシェフレラって言うんだ!宜しくな!杏、蓮、相棒!』
鈴菜が連れてきた蛙、改めシェフレラが突然でしゃばってきた。というか、

「名前も知ってるの?」
杏は問う。

『あったりまえだ!ルーチェ様のお示しだから当然レラ!』
まくし立てる。
『リーダーのこいつがガーベラ、んでシャイなこいつがネモフィラ、』

『うるさいベラ!』
遂に子犬、改めガーベラが止めた。
取り残された中学生ふたりはただただ困り顔で立ち尽くしている。

「よーしわかった!」
突然"相棒”、つまり鈴菜が出てきた。

「君がガーベラで、ネモフィラで、えっとシェフレラでしょ」
それぞれに向き直る。
「で、誰か…名前忘れたけど、その誰かに導かれて私たちに頼み事しに来た。でもほかの人には知られたくない、ってことで合ってる?」

呑み込みが早い。杏と蓮は素直に感心する。

「君たちはどういう立場なの?いわゆる妖精とか異世界の住人とかそんな?」
鈴菜が問いかける。

『まあ人間から見たらそんなところだな』
シェフレラが頷いて鈴菜の肩に乗る。
『ってことで宜しくレラ』
「よろしくね~!」
話して数分にしていいコンビである。


とその時、向こうから声がした。