学校に着くと、杏はほかの二人を連れて中庭に向かった。
なぜか三人とも妙に膨らんだ手提げかばんや巾着を持って。
中庭の一番奥のベンチに腰掛けて杏は辺りを伺う。
「今なら誰も聞いてないかな」
「今日ね、起きたらこの子がいてさ」
手提げかばんから顔を出したのは、あの子犬のぬいぐるみ。
…ぬいぐるみ?
「えっ」
「私も」
驚いたことに、蓮と鈴菜もそれぞれぬいぐるみを取り出す。
三人とも持っていたのはバラバラで、蓮は空色の羊、鈴菜は薄緑の蛙だった。
「みんな、この子たちどこで見つけた?」
「なんか、朝起きたら枕元に」
「私は自分の部屋の机に」
「みんな自分しか見ない場所で出会ったってこと、か」
明らかにこの三人には同じことが起こっている。ということは、
「ゆずはどうなんだろ」
「そもそも学校のみんなが同じことになってるって可能性も」
『…三人だけ』
「?」
『私たちが来たのは君たち三人だけなんだベラ』
声の主はまたしても子犬、杏が持ってきたぬいぐるみだった。
なぜか三人とも妙に膨らんだ手提げかばんや巾着を持って。
中庭の一番奥のベンチに腰掛けて杏は辺りを伺う。
「今なら誰も聞いてないかな」
「今日ね、起きたらこの子がいてさ」
手提げかばんから顔を出したのは、あの子犬のぬいぐるみ。
…ぬいぐるみ?
「えっ」
「私も」
驚いたことに、蓮と鈴菜もそれぞれぬいぐるみを取り出す。
三人とも持っていたのはバラバラで、蓮は空色の羊、鈴菜は薄緑の蛙だった。
「みんな、この子たちどこで見つけた?」
「なんか、朝起きたら枕元に」
「私は自分の部屋の机に」
「みんな自分しか見ない場所で出会ったってこと、か」
明らかにこの三人には同じことが起こっている。ということは、
「ゆずはどうなんだろ」
「そもそも学校のみんなが同じことになってるって可能性も」
『…三人だけ』
「?」
『私たちが来たのは君たち三人だけなんだベラ』
声の主はまたしても子犬、杏が持ってきたぬいぐるみだった。

