身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています

翌日木曜、私はまりあとゆっくり過ごした。寂しい思いをさせていた分とたくさん抱っこをし、一緒にブロック遊びをし、お昼寝も並んでした。修二が食材をあれこれ買っておいてくれたおかげで、買い物に出る必要もなく家の中で過ごせた。

夜には修二がスーツケースとともにやってきた。ホットプレートでお好み焼きを作ると、まりあは大喜びだ。視覚的にもじゅうじゅう焼けるお好み焼きが楽しかったみたい。
お腹いっぱい食べて、食後はずっと修二にべったりだった。

「ぱぱしゃん、いいこね」

夕食の感謝を伝えたいらしく、ソファに立ち修二の頭を撫でるまりあに、私たちは声をあげて笑ってしまった。

翌日から修二は私より早く出勤するものの、まりあを起こして機嫌を取る係を担ってくれた。
洗濯機をまわすのは修二、干すのは私。朝食を用意し並べるのは修二、食べさせるのは私。というように些細なことでも分業するとかなりラクになった。

土曜日、前の週は保育園の預かりを利用したものの、休みの修二が一日面倒を見るというのでお願いした。娘との公園デビューに感動したらしく、修二は話しながらずっと笑顔だった。

修二との生活はまりあを優先した上では非常に楽な生活だった。
一方で、女として気を遣わなければならない部分はあった。お風呂上りに薄着で過ごさないとか、洗濯物は必ず私が干し、たたむ時も下着だけ早々に部屋に持ち帰るなどだ。私ひとりだと、この辺が結構雑だったものなあ。
保育園ではすでにまりあちゃんのお父さんと呼ばれ、修二は毎日甲斐甲斐しくまりあのお迎えに通っている。