私たちが帰宅したのは二十二時近く。
私の実家で、まりあはぐっすり眠っていた。すごく楽しかったのだろう。寝顔も笑っている。
おんぶで連れ帰り、三人で川の字になって眠った。
ふたりの健やかな寝息を聞きながら、私もいつしか眠りについた。

幸福で穏やかで、それと同時に新たな日々へのわくわくとした期待があった。

三人で幸せになろう。きっとだ。