身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています

日曜日、まりあと修二の誕生会は午前中から開催された。
まりあによる歌とダンスが披露され、プレゼントタイム。
私と修二からは新しいブロックのおもちゃとトレーニング用じゃない女児用パンツ、両親からはワンピースとお出かけ用の靴が贈られた。
まりあは「まあ」「まあ、素敵」とアニメのプリンセスみたいに上品な感想を述べ、みんなの頬に御礼のキスをして回った。
昼食は手巻きずしにしたので、まりあはさらに大喜び。

「まりあ、エビ好きだろ? 巻いてあげようか?」

尋ねる修二に首を振って言うのだ。

「さいきんはねえ、たまごなのよ」

修二は甲斐甲斐しく玉子焼きの手巻きを作ってまりあに手渡している。本当にいいように使われるパパになりそう。
ケーキまでお腹いっぱい食べたら、みんなでテレビに向かった。私の妊娠中の超音波検診の4D画像がDVDで残っているので、見ることにしたのだ。

「すごいな、これ、まりあの手だ」
「この時が七ヶ月だね」

家族みんなでわいわい見ているうちに、まりあは眠くなったのか修二の膝で昼寝をしてしまった。まったく平和な昼下がりだ。
まりあが起きだしたのは十五時過ぎ。実は今日はここからが本番だったりする。

「まりあちゃん、今日はじいじとばあばと映画を見に行きませんか?」

母がまりあに話しかける。まりあは映画?と聞き返し、大好きなアニメのヒーローの描かれたチラシを見て、目を見開き喜びのジャンプを始めた。

「映画?」

何も知らない修二が首をかしげる。私はにっこり笑って答えた。