身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています

ママモードになった私は……気づいたら、修二とそういうことをする気になれず、彼の身体を押し返していた……。
ああ、昨晩のほっとした感情の正体はこれだったんだ。
ママしかやっていない期間が長くて、女の期間がずっとなかった。久し振りの機会に、女モードになりきれなかったんだ。

「修二に悪いことをしてしまった……」
「ママ? パパとけんかなの?」
「し、してないよ! 喧嘩は!」

私は大声で答えた。
ただでさえ、修二は愛情表現をしてくれるのに、私は素直になれず塩対応気味。
これで、男女の関係まで拒否したら、修二は寂しいに違いない。
結婚……入籍は来月だけど……ともかくラブラブ蜜月期間にこれじゃいけない!
私が努力すべきは今なんじゃないかな。
修二の気持ちに応えてあげたい。

「よし!」

まりあがぽかんと見上げる中、私はひとり、気合いを入れたのだった。