身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています

修二が真心をこめた視線と口調で私の両親と向き合う。

「いえ、俺たちの我儘でお義父さんとお義母さんには本当にお世話になりました。どうか、これからもよろしくお願いします」
「本当にありがとう! アンドこれからもよろしくね!」

私は敢えて明るく、軽い調子で言った。本音を言えば、どんなに御礼をしても足りないくらい。両親には感謝しかない。ふたりが助けてくれなかったら、私はシングルマザーという道を選べなかったかもしれない。

「ほら、明後日はまりあと修二の誕生会をやるんだから、来てよね」
「ええ、楽しみにしてるわよ。まりあちゃんに弟か妹が産まれるのはいつかしら。それも楽しみだわ」

母が陽気に言い、気遣ったのか父が「気が早い」と渋面を作っていた。
私と修二はひたすらに照れ笑いをしていた。


両親と別れて、新居に戻った。
まりあと一部屋ずつ見て回る。まりあ用に子ども部屋もあるので、おもちゃや衣類は一式そこに収納してある。自分の部屋にまりあは大興奮だ。
「すてき! すてき!」と舞踏会のお姫様みたいにくるくる回って喜んでいた。そしてお風呂をあがると、さすがにくたびれたのか自然とソファで眠ってしまった。

「布団に運んでくる」

修二がまりあを抱き上げる。
寝室は三人で眠れるように和室に布団を敷くスタイルにした。そうか、今日から三人で寝るんだなあ。妙に緊張してしまう。