夜、閉め作業をしていると、佐富くんが声をかけてきた。とってもぶすっとした顔をしている。
「店長、まりあちゃんたち来てますよ」
まりあちゃんたちって、修二とまりあという意味だろう。私は左半分を閉めたシャッターの影から顔を出す。
ガードレールのところに修二がいた。抱っこ紐の中ではすやすや眠るまりあ。
「寝ぐずりをあやしがてら迎えに来ちゃったよ。悪かった?」
「それはどうも。もうちょっと待ってて」
店まで来るなよ~と思いつつ、まりあをあやしていたなら、申し訳なさも感じて許してしまう。
閉め作業を急いでいると、片付けを終えた佐富くんが口を尖らせている。
「仲、めちゃくちゃいいじゃないですか」
ぼそっというふてくされた言葉に苦笑いを返した。
「よくはないわよ」
「なんか悔しい」
佐富くんは子どもっぽく言いながら先に上がっていった。
店舗を閉め、外に出ると修二は缶コーヒーを飲んでいた。
「陽鞠の分、はい」
「ありがと」
まだ温かい缶コーヒー。ぷしっとプルタブを持ち上げ、ひと口飲む。結構甘い。
「今日、彼女来たわよ。矢沢さん」
「いや~、ご迷惑をおかけしまして。陽鞠と会ったあと、家に来たよ」
「はあ?」
「店長、まりあちゃんたち来てますよ」
まりあちゃんたちって、修二とまりあという意味だろう。私は左半分を閉めたシャッターの影から顔を出す。
ガードレールのところに修二がいた。抱っこ紐の中ではすやすや眠るまりあ。
「寝ぐずりをあやしがてら迎えに来ちゃったよ。悪かった?」
「それはどうも。もうちょっと待ってて」
店まで来るなよ~と思いつつ、まりあをあやしていたなら、申し訳なさも感じて許してしまう。
閉め作業を急いでいると、片付けを終えた佐富くんが口を尖らせている。
「仲、めちゃくちゃいいじゃないですか」
ぼそっというふてくされた言葉に苦笑いを返した。
「よくはないわよ」
「なんか悔しい」
佐富くんは子どもっぽく言いながら先に上がっていった。
店舗を閉め、外に出ると修二は缶コーヒーを飲んでいた。
「陽鞠の分、はい」
「ありがと」
まだ温かい缶コーヒー。ぷしっとプルタブを持ち上げ、ひと口飲む。結構甘い。
「今日、彼女来たわよ。矢沢さん」
「いや~、ご迷惑をおかけしまして。陽鞠と会ったあと、家に来たよ」
「はあ?」