驚いて声の方を見ると、そこには修二の同僚・矢沢麗奈さんがいた。
「いらっしゃいませ」
私は極力平静を装い、お客様用の笑顔を作った。
「お客じゃないんです」
矢沢さんは言い、にっこり笑った。
「陽鞠さんとお話がしたくて」
「ええと、私、仕事中ですので」
「お昼休憩も取れない職場なんですか? 労働環境としてはよくないですね」
矢沢さんが嫌味なのか本気なのかさらりと言う。こっちを苛立たせたいのかな。
後ろから佐富くんともうひとりの若い女子スタッフが言う。
「店長、休憩行ってきてください」
「一回、お客さん切れたんでふたりで回せます」
女子スタッフの方は経験者なので、ブーケなどは任せられる。急いで行ってきて、アレンジフラワーにかかれば間に合うとは思うけど。
でもなあ! せっかくの休憩をこの苦手な人と過ごすの嫌だなあ!
しかも、絶対修二がらみのことでしょう。わざわざ休みの日に出向いてくるなんて。
とはいえ、ここで変な顔はできない。きっとスタッフのふたりは、私の知り合いが尋ねてきたと思っているんだもの。
「じゃあ、三十分だけ」
私はエプロンをはずし、渋々、矢沢さんに付き従い店舗を出た。
「いらっしゃいませ」
私は極力平静を装い、お客様用の笑顔を作った。
「お客じゃないんです」
矢沢さんは言い、にっこり笑った。
「陽鞠さんとお話がしたくて」
「ええと、私、仕事中ですので」
「お昼休憩も取れない職場なんですか? 労働環境としてはよくないですね」
矢沢さんが嫌味なのか本気なのかさらりと言う。こっちを苛立たせたいのかな。
後ろから佐富くんともうひとりの若い女子スタッフが言う。
「店長、休憩行ってきてください」
「一回、お客さん切れたんでふたりで回せます」
女子スタッフの方は経験者なので、ブーケなどは任せられる。急いで行ってきて、アレンジフラワーにかかれば間に合うとは思うけど。
でもなあ! せっかくの休憩をこの苦手な人と過ごすの嫌だなあ!
しかも、絶対修二がらみのことでしょう。わざわざ休みの日に出向いてくるなんて。
とはいえ、ここで変な顔はできない。きっとスタッフのふたりは、私の知り合いが尋ねてきたと思っているんだもの。
「じゃあ、三十分だけ」
私はエプロンをはずし、渋々、矢沢さんに付き従い店舗を出た。



