無口な溺愛



もうみんな帰ったのか、人通りが少ない渡り廊下を過ぎた辺りで梨紗がいきなり足を止めるもんだから背中に顔をぶつけてしまった


「ぶっ…ちょっと梨紗~、いきなり止まらないでよ!」


私より5cmも高い身長の梨紗を見ながら今度は私が文句を言う


「あ、ごめんごめん。ほら、待ってるわよ~
私、先に部室行ってるから!」

と、何やら意味不明な言葉を残して走ってしまった


「は?!梨紗なにどーいう」

「やっときた」


走って去る梨紗を追い掛けようと文句を言ってると会いたくて仕方がなかった人が壁に寄りかかって立っていた。