「お前がイヤラシイ考えしてるから嫌なんだよっ」

「何だよ、健全な高校生だったら、女の子と何とか…とか考えるだろーがっ!」

「何とかって何だよっ?お前はそんな事ばっかり考えてんのかよ」

「あぁ、そうだよ、何か悪いかよっ!お前なんて、ブロッコリー食べれないくせにっ…って…」



毎日のように女の子達が誘うから、誘うままに女の子達と弁当を食べて(たまに女の子の手作り弁当と交換してたんだけど…)、昼休みを過ごして居たけど、過ごさなくなってから、相川とは毎日、口喧嘩だ。

でも、相川も懲りずに俺と二人で食べていたりする…。

今日は、ぬくぬくと温かい音楽室で二人きり。


「そういえば、お前さ、食べれないくせに、毎日のようにブロッコリー入ってるよな?」

「あぁ…だって、これ、彼女の手作り弁当だから。母さんのじゃないし」



正確には、”もうじき彼女”なんだけど。

今は百合子の家に住み込み、毎日、手作り弁当だったり。

家に居る時の弁当当番は俺か里沙だし…。

恥ずかしいから、大家族の事も弁当の事も、手伝いの件も何もかも内緒だ。

今までだってそうだったし、これからも言うつもりはない。



「お前、彼女居たのか?特定は作らないって言ってたじゃんかぁ?」

「実は居たりして。年上のお姉様」