彼にとっては過酷かも?

大嫌いだもんね、ブロッコリー。

もう少し、素性を知ってから…彼氏彼女になりたいな。

それに誕生日が来て20歳になったら、高校生との付き合いってどうなるの?

相手が18歳未満だから見つかったら捕まる?

青少年健全育成条例に引っかかる?

ただでさえ、22時過ぎに高校生を自宅にあげていると言うだけで世間的にはNGなのに!?


──────色々と考えが頭を過ぎってしまった。

様々な問題も含めて解決するには時の流れも必要だ。

それでも待っててくれる?



「ブロッコリー…うっ…、頑張ってみる。百合子、大好きっ」

「…はいはい」



抱き着いてくる彼は可愛いすぎて、手を振りほどけない。

……けれど、油断は禁物。



「だーかーらー、余計なとこは触るなっ」

「分かったよ…あ、ビンタは嫌だ。百合子のビンタ、痛すぎ…。じゃあ、ブロッコリー食べれるようになったら、カレカノらしい事してもいい?」

「…何それ。まぁ、高校卒業したらね」



懲りずに触ってくるかと思ったけど、『頑張る』って言って離れた。

「あ、そう言えば聞きたい事があるの…あのさ、諒は何人家族?」

「……あんまり言いたくないけど。あ、じゃあさ、今度、来る?……でも部屋は汚いし、引かないかなって心配だけど…」

「えっ…そんな事ないよ。お邪魔してもいいの?迷惑じゃない?

私、年上だし…その…」



…って、何を言ってるの、私!?

遊びに行くだけで、結婚の挨拶をしに行く訳でもないのにっ!

キャアーッ!

我ながら、馬鹿だわ。



「あははっ!!百合子、気にしないで。

…でも、一つだけお願いなんだけど、あんまり綺麗な格好しないで来て。シャツにジーンズとかラフな格好でね、じゃないと汚されても責任とれません」



汚されても?



「アパートで犬でも飼ってる?」

「犬よりタチ悪いかも…」



一体、何?

何を飼ってるの?(もしくは居るの?)