怜也side




ガシャーンッッ





大きな音と共に割れた窓ガラス


不良たちが割らないための強化ガラスは、1人の女によって簡単に砕け散った



「何?」



そう言った女...涙は微量の殺気を飛ばしていて、しかしその殺気は尋常じゃないくらい強くて、俺も微かに足が震えていた



はぁー、と長いため息をついた涙は面倒臭そうな顔をしながら、教室を出ていった




なんだ、今の殺気...


たった3週間前までの、俺らが知ってる涙ではなかった