凛と相沢先生

「実は今日、彼女とこのホテルでディナー食べてこの部屋に泊まる予定だったんだけどさ、
その彼女とさっき別れちゃって...」

「それと、相沢先生と何が関係あるんですか？」

「あぁ、別れたい理由を聞いたらさぁ、
相沢先生を好きになったからって言われたんだよねー」

「えっ」

「びっくりでしょ？
付き合うことになったとかならまだしも...
なんかね、相沢先生のことしか考えられないとか言われちゃって...
この気持ち何処にぶつけたらいいと思う？」


「そんなこと聞かれても」

「だよねー、
でも、君の事見てたらさぁ、
あっ、君でいいや
って思っちゃったんだよねー」

「いやいや、思わないで下さいよ」

「いや、でもさ、君だってむしゃくしゃしてるんじゃないの？
付き合ってるみたいだけど、実際何にも知らないみたいだしさぁ、この際俺に乗り換えちゃえば？」

「いや、携帯みたいに言わないで下さい、私は、唯斗君の事大好きなんで」

「ふーん、大好きかぁ…てか唯斗君って呼んでるんだぁ、可愛い」

「あっ、口外しないで下さいよ？」

「分かってるって、でも、相沢先生ってモテるから心配にならないの？」

「なりますよ、でも、信頼してるんで」

そう口にして、我に返って考えた。

この状況って非常にヤバいのでは…と。