私は、コーヒー牛乳を飲んで、薬を飲み、
少しフラつきながら大学に着くと、
案の定、紗奈にバレて怒られた。

「凛!何で来たの⁈早く家に帰って休みなさい!」
まさに学校の先生みたいだった。

「でも、グループ発表」

「そんなの何とかなるから大丈夫だって、
あっ単位があれか...」

「ううん、単位って言うより、迷惑かけたくなくて」

「それなら大丈夫だから、心配しないでゆっくり休んで!顔色悪過ぎだし」

私は、紗奈に言われ渋々帰ることにした。
したのだが、帰る途中で、西音寺さんの車が通りかかった。

「凛さん、大丈夫?フラフラだよ?」

「えっ、はい、大丈夫です」
そう言ったのにも関わらず何故か、車から降りて私を支えた。

「家まで送って行くから」

私は何回も

「大丈夫です」
と、断わったのに、半ば強引に車の後部座席に乗せられてしまい、大人しく送ってもらう事になった。

車が動き出してすぐに

「唯斗って今家にいるの?」
と聞かれた。

「いえ、いないですよ、多分」

「多分って、今日は、何時に帰って来るとかは、知ってるの?」

「いえ」

「えっ?一緒に住んでて、付き合ってるんだよね?」

「あっ、はい、そうです、そうなんですけど、ケホッゲホッ」

「大丈夫?温度寒かったりする?」

「いえ、大丈..コホッ大丈夫です」

そう私が言った言葉を最後に西音寺さんは、黙った。