「そうだよ。花音ちゃんよく頑張れたじゃん 。 えらい。 我慢できたからごほうび 」 そう言って、白衣のポケットからイチゴ飴を取り出して、私の手に乗せてくれた。 「ありがとう、優希先生。食べていい? 」 「いいよ 」 袋を開けて、口に入れると、甘い味が広がった。 気づくと、入院する怖さも落ちついて、 優希先生を信じて頑張ってみようかなって 気持ちが変わっていた。