切なくて…逢いたくて…涙

近づいた訳ではない
私は社長を知らなかったのに…
そんな事この人に言われたくない

「そんな言いがかりをつけられても
私は…社長を知らなかったんです
たまたま体調が悪くて倒れただけですから
ただの噂にすぎません
今…仕事中ですので…失礼します」

頭を下げて
通り過ぎようとすると

「貴女も落ちぶれたものね〜
大学ではトップの成績で
お嬢様だった人が…
今では…ビルの清掃員だなんて」

何…この人

「人生何が起きるかわかんないわね〜」

ニヤリと笑い私の横を通り過ぎた

あの人は私の過去を知っている
呼吸が苦しい…息が出来ない…
壁に寄り掛かった

「大丈夫か⁇」

肩を抱かれた

振り向くとあの時のドクターだった

「先生…」