切なくて…逢いたくて…涙

待って〜伊藤さん
そんな事言わないで〜嘘ですよね〜

「だってねえ
昨日の事知ってるのは千秋ちゃんを
お姫様抱っこした社長だけでしょ
大丈夫⁇って声をかけて来たなら
きっとそうよ」

確かに〜言われたら…
倒れそうだ…終わった〜
そんな事知らなくて…お礼も言ってない

「伊藤さ〜ん
どうしよう…顔知らなくて…
お礼言ってないです」

泣きそうだった…

「大丈夫よ
社長は"優しい"って噂のある人よ
大丈夫」

本当かな⁇クビにならないかな⁇
まあクビはいいけど…
この会社が取引停止にされたら…困る

「次に会ったらお礼言えばいいんじゃない⁇」

呑気にお弁当食べながら言っている

「次っていつお会いするかわかりません…」

「きっと会えるわ」

どこから来るのか…伊藤さんの自信は…
とりあえず伊藤さんの言葉を信じる事にした

「千秋ちゃん
元気出して食べよう」

「はい」

でも社長と出会う確率なんて0%に近いのに
本当…次に会うなんて難しすぎるよ

お礼も言わない失礼な奴だと
思われてるよね〜

まあ顔も知らなかった訳だしね…
仕方ないか
なんて…自分に言い聞かせていた