月の光に響く時

「め・・面倒な事って?」

「あー。もう面倒な事になりそうス」

「え?」


少年が促す様に顔を上にあげたのでつられて見上げると、屋根の上に複数もの人影が付きに照らされていた。


「な・・何!?」

「同族だけど、敵。みたいな感じっス」


感じっスとか言われても意味不明だし!!

何!?本当に何が起きてるの!?理解出来なさすぎる!!

今すぐに説明してほしい!!!


息も絶え絶えの怯える私に、少年は少し残念そうにほほ笑んだ。


「まあ、これが貴女の宿命っスから。しょうがないでしょ」

私はあっけにとられて口を開けたままになった。


はい?・・・宿命?