オオカミボーイフレンド

「嫉妬か?」


「は?」


銀星は面白そうに私を観察している。
私が何か言おうと口を開いた時だった。


「あっ、いたいた!ごめん遅くなって!」


突然私達の元に見知らぬ女性が走って来て、その後ろから友幸が現れた。


「よう、ふたりとも早いな?」


「友幸……?なんであんたがここに?」


驚いて友幸と女性の顔を交互に見ると、女性がぱっと顔を上げて私に詰め寄った。


「はじめまして、私は友幸の友達の理華(りか)です。今日は4人でWデートする約束でしょ?」


……そんな話、聞いてない。