そんな私を思う存分観察していた銀星は、ふいにニヤリと笑った。獲物を追い詰める時の獣みたいなその表情に、私は嫌な予感がした。
「デートするか」
「……誰が」
「俺とお前に決まってんだろ。俺とデートするなら、王として奴らの争いを止めてやる」
銀星は私を試しているのだろうか。
昔の私なら、大嫌いな銀星とデートなんて考えられないと思っていたかもしれない。
でも、今はその程度のことで銀星が自ら動いてくれるのなら、安いものだと思えた。
「……いいよ。そのかわり、ちゃんとどうにかしてよね」
溜息混じりに言ってそっぽを向く私に、銀星は一瞬驚いたように息を呑んだ。
だが、すぐにいつもの調子を取り戻して、言った。
「約束、忘れんなよ。ちなみに俺のは後払いだから」
「わかってるよ」
「デートするか」
「……誰が」
「俺とお前に決まってんだろ。俺とデートするなら、王として奴らの争いを止めてやる」
銀星は私を試しているのだろうか。
昔の私なら、大嫌いな銀星とデートなんて考えられないと思っていたかもしれない。
でも、今はその程度のことで銀星が自ら動いてくれるのなら、安いものだと思えた。
「……いいよ。そのかわり、ちゃんとどうにかしてよね」
溜息混じりに言ってそっぽを向く私に、銀星は一瞬驚いたように息を呑んだ。
だが、すぐにいつもの調子を取り戻して、言った。
「約束、忘れんなよ。ちなみに俺のは後払いだから」
「わかってるよ」

