「二度としません!俺、姫様に一生ついて行きます……!」


「……姫様ってなんなの」


まさか、私のことじゃないだろうな……。


さっきから気になっていたことを聞くと、賢翔は顔を上げて今までの態度が嘘のようにへらへらと笑った。


「もちろん、貴方様のことです!姫様!貴方こそ、王である銀星さんの恋人に相応しい唯一無二の方です!」


「……」


私は何だか目眩がした。


一体賢翔の身に何が起きたのだろう。


「ごめんな、お姫様。賢翔の暴走を止められなくて……もっとちゃんと見張ってりゃよかったな」


友幸が申し訳なさそうに言った。