「すみませんでした!」


突然土下座されて、私は言葉を失った。


「銀星さんと友幸さんに説教されて、ようやく目が覚めました……。どうぞ、煮るなり焼くなり好きにしてください……」


どうやら、本気で反省しているようだ。


口を噤む私を見て、隣にいる銀星が言った。


「どうして欲しい?お前の好きにしていい」


私は一度銀星の顔を見上げて、ふうと溜息をつく。


「……顔を上げて」


私がそう告げると、しばらくして賢翔が恐る恐る顔を上げ、こちらを見た。
私はその顔を思いきり蹴り上げ、賢翔の身体が床に叩きつけられる。


「……ほんとはこんなもんじゃ済まないけどね。二度とあんなことしないって誓うなら、今回は公にしないでおいてあげる」


「……姫様……!」


私の言葉を聞いた賢翔が蹴られた顔を押さえて立ち上がり、私の前に再び平伏する。