ベッドに寝転がりながらずっとそんなことを考えていたら、突然ドアがノックされた。


「どうぞ」


私がベッドから起き上がって声をかけると、ドアが開いて銀星が部屋に入ってきた。


銀星の私服姿はデートの時に見たけど、お兄ちゃんの部屋着を借りたラフな格好の銀星を見て、改めてドキドキした。


「話がある」


「……うん。座って」


私は銀星に隣に座るよう促し、銀星はそれに従った。
しばらくの間、沈黙が落ちる。


銀星は意を決したように私を見て、口を開いた。


「俺の母親は、あの人の……俺の父親のせいで、死んだんだ」


私は何も言わずに頷く。