私は必死に腕の拘束を解こうとするが、きつく縛られていてびくともしない。


男達は鉄パイプを持っている。それに対して銀星は丸腰だ。まともにやり合ったら怪我どころじゃ済まないかもしれない。


私のことはいいから、早く逃げて。


そう叫びたいのに、口を塞がれていて言葉にならない。


男達が銀星に近付き、鉄パイプを振り下ろす。鈍い音がして、私は思わずきつく目を閉じた。


……私のせいだ。


銀星を嫌っている女性が出したものを、疑いもなく口にしてしまった。
それどころか、銀星に待ってて欲しいと言われていたのに、勝手に行動して無防備に敵の本拠地に乗り込んだりして……本当に馬鹿としか言いようがない。


銀星は本当はもっと強いのに、私が銀星の足を引っ張っている。


私はゆっくりと目を開けた。