お兄ちゃんはあくまで銀星の意思を優先すると言った。
私は銀星が「やることがあるから待ってて欲しい」と言っていたことを思い出したが、父親をどうにかする方法が見つかったことを今すぐにでも銀星に伝えたくて、頷いた。
「わかった」
明日は学校が休みだ。
私とお兄ちゃんは話をして、明日二人で銀星の家に行くことに決めた。
一瞬、「待ってて欲しい」と言われたのに勝手に動いていいのかと思ったけれど、この3年間ずっと銀星のことを思って苦しんできたお兄ちゃんを早く楽にしてあげたい気持ちのほうを優先させてしまった。
お兄ちゃんが調べたところによると、銀星の父親は今日と明日は仕事の都合で地方へ行っていて留守らしいし、お兄ちゃんと一緒にいれば安全だろう。
とにかく今日は色んなことがあって疲れたので、私は早めに休むことにした。
本当に、お兄ちゃんが無事に戻って来てくれてよかった。
でも、去り際に見せた銀星の表情が気にかかる。
明日になればまた銀星に会えるから、その時に話を聞けばいい。
そう思って、眠りについた。
*****
翌日、私はお兄ちゃんとともに銀星の家に向かった。
電車を何度も乗り継いで辿り着いたのは、閑静な高級住宅街だった。
私は銀星が「やることがあるから待ってて欲しい」と言っていたことを思い出したが、父親をどうにかする方法が見つかったことを今すぐにでも銀星に伝えたくて、頷いた。
「わかった」
明日は学校が休みだ。
私とお兄ちゃんは話をして、明日二人で銀星の家に行くことに決めた。
一瞬、「待ってて欲しい」と言われたのに勝手に動いていいのかと思ったけれど、この3年間ずっと銀星のことを思って苦しんできたお兄ちゃんを早く楽にしてあげたい気持ちのほうを優先させてしまった。
お兄ちゃんが調べたところによると、銀星の父親は今日と明日は仕事の都合で地方へ行っていて留守らしいし、お兄ちゃんと一緒にいれば安全だろう。
とにかく今日は色んなことがあって疲れたので、私は早めに休むことにした。
本当に、お兄ちゃんが無事に戻って来てくれてよかった。
でも、去り際に見せた銀星の表情が気にかかる。
明日になればまた銀星に会えるから、その時に話を聞けばいい。
そう思って、眠りについた。
*****
翌日、私はお兄ちゃんとともに銀星の家に向かった。
電車を何度も乗り継いで辿り着いたのは、閑静な高級住宅街だった。

