静かに涙を流す私を、銀星がそっと抱き寄せた。


「……俺、もうお前のこと離すつもりないけど、ほんとに覚悟できてる?」


先程とは違う、甘さを秘めた声が耳をくすぐる。私は銀星の背中に腕をまわして、泣きながら笑った。


「あんたこそ、私を本気にさせた責任取ってよね?」


私の言葉に、銀星がまた微笑む気配がした。


「側にいてくれ。お前がいてくれたら、俺はもう何も怖くない」


黙って頷くと、私を抱きしめる力がより強くなる。


銀星に、私の気持ちはきっと伝わっている。
そう信じて、私は銀星の腕に身を委ねた。