私はやっぱり、銀星のこの顔が好きだ。私に触れてくる大きな手のひらも、私を見つめる色素の薄い瞳も、ふわふわした銀色の髪も……銀星の全てが、愛おしくてたまらない。


もっと銀星に触れたい。


そう思って、私は銀星の顔を引き寄せて自分からキスをした。


いつも銀星が私にしてくれるみたいに、優しく触れる。


銀星はされるがままになっていた。


しばらくして、私は唇を離した。


「……銀星……」


名前を呼ぶと、銀星は先程とは違う穏やかな目で私を見つめた。


「……美羽」


銀星に名前を呼ばれるのは久しぶりだった。嬉しくて、涙がこぼれる。


「銀星……好き……」


溢れ出る涙を拭いもせず、銀星の背に腕を回してしがみつく。