「銀星なら、ずっと塞ぎ込んでるよ。突然お姫様も来なくなるし、ケンカでもしたのか?」


友幸が安心させるように微笑み、私の隣に座る。


私は泣きたいのを堪えて、首を横に振った。


「……違う。銀星は悪くない。私が、銀星の気持ちを裏切ったから……」


「裏切ったって……どういうことですか?姫様は、銀星さんが好きなんですよね?」


賢翔の不安げな問いかけに、私は静かに頷く。


「だったらなんで……」


「お姫様……いや、美羽ちゃん。よかったら、俺らに事情を教えてくれないか?俺らなら、美羽ちゃんよりも銀星と付き合い長いし、なんかアドバイス出来るかもしれない」


友幸が真剣な表情で私を見つめる。


私は意を決して、ふたりに事情を話した。


軽蔑されることを覚悟の上だったが、ふたりの反応はあっさりしたものだった。