……前々から思っていたけど、木下は昔家で飼っていた犬に似ている。
犬種はポメラニアンで、あまり賢くなくてお手やおすわりすらまともにしなかったが、私が家に帰って来るとしっぽを振って駆け寄って来てくれた。
彼らは無邪気でお馬鹿っぽいところが、すごく似ている。
つまり何が言いたいのかと言うと、私はこういうタイプの人間に弱い、ということ。
「……わかったよ。行けばいいんでしょ」
「サンキュ、姫川!さっそく行こうぜ!」
木下はぱっと顔を輝かせて、私の腕を引っ張って歩き出す。
「離してよ」
「いいじゃんか、俺らダチだろ?」
……いつの間に友達になったのか。
厄介な奴に懐かれてしまったかもしれない。
*****
それから駅に向かい、電車に乗って街まで行き、駅を出てパンケーキが美味しいお店とやらを探していると、きゃあっという若い女性の歓声が聞こえてきた。
犬種はポメラニアンで、あまり賢くなくてお手やおすわりすらまともにしなかったが、私が家に帰って来るとしっぽを振って駆け寄って来てくれた。
彼らは無邪気でお馬鹿っぽいところが、すごく似ている。
つまり何が言いたいのかと言うと、私はこういうタイプの人間に弱い、ということ。
「……わかったよ。行けばいいんでしょ」
「サンキュ、姫川!さっそく行こうぜ!」
木下はぱっと顔を輝かせて、私の腕を引っ張って歩き出す。
「離してよ」
「いいじゃんか、俺らダチだろ?」
……いつの間に友達になったのか。
厄介な奴に懐かれてしまったかもしれない。
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それから駅に向かい、電車に乗って街まで行き、駅を出てパンケーキが美味しいお店とやらを探していると、きゃあっという若い女性の歓声が聞こえてきた。

