オオカミボーイフレンド

すると、銀星が顔を上げてこちらを見た。
私も銀星の目を真っ直ぐに見つめ返す。


顔が近付いて、私達は静かに唇を重ねた。
目を閉じ、まるで当たり前のように銀星の背に手を回す。
銀星も、私を抱きしめて離そうとしない。


そんな私達は、誰が見ても恋人同士に見えるのだろう。


銀星は、本当に私を愛してくれているのだろうか。
もしそうなら……私は、銀星の気持ちに応えようと思った。


そして、銀星と二人でこの学校を変えていきたい。


今の銀星とならそれが出来ると、信じていた。