双子の異世界・奇跡の花束

「すまない。そこの二人、訪ねたい事があるんだが」


道の途中で二人は呼び止められた。

目の前に現れた黒い服を纏った男に。



「はい?」


「お前はミネルアという名前で合ってるかな?」


「・・え?」



男はにやりと笑う。

嫌な気配がしてクルーガはミネルアを後ろに下げる。



「違いますけど?」


「へぇ」




不敵に笑いながら男は手から水をピチャピチャと弾いている。




「じゃあなんで隠す?」


「てめぇが危ない目してっからだよ!」



ボワッ

クルーガの手から炎が現れた。




「クルーガ!!」


「テントへ戻れ」


「う、うん!」



その言葉を合図にミネルアは後ろに走り出した。



「逃がさない」



水しぶきがクルーガを襲う。

クルーガは炎で蒸発させているが、圧倒的に水の方が多い。


「クフフ・・・火と水なんて俺達は相性抜群のようだな」


「グッ・・」



クルーガが相手に炎を放とうとした瞬間、周りの水が一気に球体になりクルーガを包み込んだ。


「がぽっ・・がっ・・んぐっ・・」



ミネルアが振り向くとクルーガが水の球体の中でもがいている。



「クルーガ!!!」



ミネルアは急いでクルーガの元へ駆け寄る。

男は余裕ぶった顔でミネルアに言った。



「ほらほら、戻って来ないとこの子が溺れるぜ?」


「止めて!クルーガを放して!!」


「じゃあ一緒にお城に来てくれるかな?」


「行く!行くから!!」


「いい子だ」


バシャっ・・

水がはじけクルーガは地面に倒れ込んだ。


「クルーガ!」



すぐに助けようとしたが男に捕まった。



「待って!あのままじゃ」


「大丈夫だ。そんなに時間経ってないし」



_そんな!!!水を体内から出さないと!!



「クルーガ!!!!」



男は強引にミネルアを担ぎ城へと向かった。