双子の異世界・奇跡の花束

「ミネルア」


ドキン


懐かしく感じる、低い声。


ミネルアの背後から聞こえてきた。



「大丈夫か?」



_この声・・嘘だ・・なんで?ここに居る訳ないのに



ふんわりと後ろから抱きしめられる。


「嘘・・」


「遅くなってごめん」


「ヴォルス・・・本当にヴォルス?うそ・・嘘だ」


後ろを振り向くと少し眉をしかめ、辛そうな表情のヴォルスがいた。



_ヴォルスだ!!