黒翼の淡恋

ティファはぐっと唇を噛み締めた。

そしておもむろに立ち上がった。


「行きます」

「え!?」


フォルトと兵士達はその言葉にたじろぐ。


「事情をお話しして、謝ります。私がここをお借りしてるだけなので」


「・・それはそうですけど・・大丈夫?多分・・怖いよ?」


ドキンドキドキドキ

そう言われ心臓にエンジンがかかった。

手には冷や汗がじんわり。


「でも・・シリウス皇子が困っているのなら・・助けたい」


フォルトはその時ばかりはティファに感心した。

巨大な敵に立ち向かう戦士の様にすら見えた。


「ティファがそこまで言うのなら・・お前たち、案内しろ」

「は!」

「こちらです!」


兵士二人に促され、ティファとフォルトは部屋を後にした。