ある日、シリウスは父である皇帝と長兄のゼトロスに呼ばれ夕食を共にしていた。
「・・・」
カチャカチャ・・
とナイフとフォークの音が一室に響く。
フォルトはシリウスの後ろで待機しているが、緊張感が頂点に達しそうなのを必死で堪えている。
静かに見守った。
皇帝がおもむろに口を開いた。
「して、今回・・何故ここに呼ばれたかはわかるな。シリウス」
「は、父上。黒髪の女の件ですね」
「そうだ」
カチャカチャ・・カチャカチャ・・
「お前を信頼しているからこそ問う。何故だ?」
「私もだ。流石に今回の件は驚いたぞ」
とゼトロスも口を揃えた。
「はい。お二人には正直に俺の考えをお伝えします」
生真面目な二人はコクリと真剣な面持ちで頷いた。
「黒髪の者、あの者たちの実態は闇に葬られたままです。今も何もわかってはいません」
「そうだな」
「それは、災いを恐れて何も知ろうとしなかったからです」
「うむ・・」
「この帝国は今は落ち着き、次期皇帝も兄上がいて安泰。ならば、俺はその謎を暴いてみたい」
「他にもやるべき事があるんじゃないか?」
「兄上、皇子としてやるべき事は死ぬまで尽きません。それと並行してやり切ってみせます」
「ふむ・・そこまで言うなら何も言わぬが」
「俺は誰も何も知らないことを世に知らしめたい。教えたい。
それがやはり災いだとすれば更に警告にもつながりますし・・」
カチャ・・。
少し思いつめた表情でシリウスは目の前のステーキを見つめた。
脳裏にティファの顔が浮かんだからだ。
「災いがなければ、それに越したことはない」
「それはそうだがな」
「この世界は髪の色で決めつける様な、そんな小さな世界ではないハズです。謎が解ければ皆の心が楽になる。
それに、同じ髪の色をしていても・・歯向かってくるやつはいますし」
「それは確かにな」
ゼトロスの脳裏にシュメルの顔が浮かんだ。
シュメルがシリウスを目の敵にしているのは周知の事実だ。
「知らないから恐怖なだけです。知ればいい。
不安という妄想に駆られて人を殺すなど・・馬鹿げていますから」
と何かを決意したかの様にシリウスは言い切った。
「・・・」
カチャカチャ・・
とナイフとフォークの音が一室に響く。
フォルトはシリウスの後ろで待機しているが、緊張感が頂点に達しそうなのを必死で堪えている。
静かに見守った。
皇帝がおもむろに口を開いた。
「して、今回・・何故ここに呼ばれたかはわかるな。シリウス」
「は、父上。黒髪の女の件ですね」
「そうだ」
カチャカチャ・・カチャカチャ・・
「お前を信頼しているからこそ問う。何故だ?」
「私もだ。流石に今回の件は驚いたぞ」
とゼトロスも口を揃えた。
「はい。お二人には正直に俺の考えをお伝えします」
生真面目な二人はコクリと真剣な面持ちで頷いた。
「黒髪の者、あの者たちの実態は闇に葬られたままです。今も何もわかってはいません」
「そうだな」
「それは、災いを恐れて何も知ろうとしなかったからです」
「うむ・・」
「この帝国は今は落ち着き、次期皇帝も兄上がいて安泰。ならば、俺はその謎を暴いてみたい」
「他にもやるべき事があるんじゃないか?」
「兄上、皇子としてやるべき事は死ぬまで尽きません。それと並行してやり切ってみせます」
「ふむ・・そこまで言うなら何も言わぬが」
「俺は誰も何も知らないことを世に知らしめたい。教えたい。
それがやはり災いだとすれば更に警告にもつながりますし・・」
カチャ・・。
少し思いつめた表情でシリウスは目の前のステーキを見つめた。
脳裏にティファの顔が浮かんだからだ。
「災いがなければ、それに越したことはない」
「それはそうだがな」
「この世界は髪の色で決めつける様な、そんな小さな世界ではないハズです。謎が解ければ皆の心が楽になる。
それに、同じ髪の色をしていても・・歯向かってくるやつはいますし」
「それは確かにな」
ゼトロスの脳裏にシュメルの顔が浮かんだ。
シュメルがシリウスを目の敵にしているのは周知の事実だ。
「知らないから恐怖なだけです。知ればいい。
不安という妄想に駆られて人を殺すなど・・馬鹿げていますから」
と何かを決意したかの様にシリウスは言い切った。



