黒翼の淡恋

静かだった男はシリウスに対し、豹変する。


「お前、仇の分際で何妹に指図している。殺すよ?」


「だ、駄目!それは駄目です!」


ティファのその答えに男はぴくりと眉を動かした。


「何故?ボクたちの母親を殺した相手をかばうの?それに、お前には別の任務についてもらいたいんだ。
いい子だから帰っておいで」


「任務・・っ」


「!?」


口に出した瞬間に、頭痛がティファを襲った。

よろけたティファをシリウスは抱きとめる。

「どうした?」


「頭が・・急に」


「妹に気安く触るな!!」


「ふざけるな!!!」


男にぶち切れたのはシリウスだ。


「ティファを道具の様に使っていたと言うのか!?貴様は!!!」


「偉そうに説教か?ボクたちにはボクたちのルールがあるんだよ。生きていくためのな!」


男は持っていたナイフの切っ先をシリウスの方へと向ける。

近くにいた兵士たちは危険を感じ一斉に槍を男に向ける。

フォルトもかなりピリピリしている。


「シリウス様、この男・・」


「ああ、目が据わっている・・危険だ」