黒翼の淡恋

「皇子は黒髪の私でも、優しく接してくださった・・そんな皇子を私は・・好きです」


振り絞って想いを告げた。

これは恋だ。

叶うハズもないが、自分はいつのまにかシリウスを慕っている。

それは嘘ではなかったから。

告げた。

傍を離れたくない想いが最優先したのだ。



シリウスは答えるハズもなく、黙っていた。

きっと呆れているだろうとティファは思った。


「・・・」


「煩わしくてすみません。部屋に戻ります・・」


涙を拭い背を向けた時、シリウスはティファの腕を掴んだ。



「俺が、お前の母親の仇でも・・・好きでいられるか」


ドクン


「・・・え?」


「15年前、お前の母親を殺したのは俺だ。俺はそう思っている」


「な・・に?」


突然の告白に、ティファの思考は停止した。


「お前のもとに母親は帰ってこなかった。それはあの日、俺が殺したから」


「え・・・・・・!?」