もはや消されるのを待つばかりとなった禁忌の命であるレヴを救えるのは、主人公が持つチート能力しかない。果たしてそれがどんな効果を発揮してどうやってレヴを救うかはわからないが、リリザとハッピーエンドを迎えられることだけは確かだ。
(きっとそうだ、レヴが六人目の攻略対象に間違いない。馬車でリリザがレヴに興味を持ってるって言ったのは、レヴルートのフラグだったんだ)
今まで謎だったレヴの素性は、他の五人に負けないほど重い設定だ。これがただのモブキャラであるわけがない。
レヴが六人目の攻略対象であることを確信したサマラは、逸る気持ちを抑え朝を待って屋敷を飛び出した。
そして朝一で王宮へ駆け込み、リリザへの接見を宮廷官に申し出る。皇太子の側近になったリリザは特別に王宮に部屋を設けられ、そこで暮らしている。
前回会ったときにあまり良いとは言えない状態で別れてしまったので接見を断られるかと思ったけれど、意外にもリリザはあっさり部屋に通してくれた。
リリザ用の応接室に通されたサマラはソファーに座って彼女が来るのを待った。
レヴの身がいつまで安全か、気が気でないサマラはひたすらソワソワして待ったけれど、リリザがやって来たのは三時間後、あくびをしながらの登場だった。
「も~、サマラってば非常識。リリザはバレアン様の側近で忙しいんだから、急に遊びに来られても困るんだけど~」
リリザが皇太子側近という体で、バレアンとイチャイチャしているだけというのは有名な話だ。ツッコミたいことは多々あるけれど、今はとりあえず会ってくれただけでも有難いと思うことにする。
(きっとそうだ、レヴが六人目の攻略対象に間違いない。馬車でリリザがレヴに興味を持ってるって言ったのは、レヴルートのフラグだったんだ)
今まで謎だったレヴの素性は、他の五人に負けないほど重い設定だ。これがただのモブキャラであるわけがない。
レヴが六人目の攻略対象であることを確信したサマラは、逸る気持ちを抑え朝を待って屋敷を飛び出した。
そして朝一で王宮へ駆け込み、リリザへの接見を宮廷官に申し出る。皇太子の側近になったリリザは特別に王宮に部屋を設けられ、そこで暮らしている。
前回会ったときにあまり良いとは言えない状態で別れてしまったので接見を断られるかと思ったけれど、意外にもリリザはあっさり部屋に通してくれた。
リリザ用の応接室に通されたサマラはソファーに座って彼女が来るのを待った。
レヴの身がいつまで安全か、気が気でないサマラはひたすらソワソワして待ったけれど、リリザがやって来たのは三時間後、あくびをしながらの登場だった。
「も~、サマラってば非常識。リリザはバレアン様の側近で忙しいんだから、急に遊びに来られても困るんだけど~」
リリザが皇太子側近という体で、バレアンとイチャイチャしているだけというのは有名な話だ。ツッコミたいことは多々あるけれど、今はとりあえず会ってくれただけでも有難いと思うことにする。



