『…ったく、
ごめんね、柚ちゃん。』
ううん!!
わたしは首をブンブンと
横にふる。
「フミさんの作品
みてみたい…です。
わたしそういうの疎くて…
申し訳ないんだけど
全然みたことないの。
だからすっごく嬉しい……」
一個も見たことない。
フミさんの出演作品は
全部みたい。
フミさんの事もっと
知りたいって思う。
記憶がある頃のフミさんを
知るのは少し怖いけど、
それでもフミさんを
少しでも多く知りたい。
あとはやっぱり
芸能人”片平連”って
実物と違うのかな?とか
そのままなのかな?とか。
考え出すと止まらないくらい
色々見てみたいと思ってた。
だから圭佑さんの
このプレゼントは
今のわたしには
とても嬉しいのだ。
『…見ないでいー……ポソっ』
え?
『俺、全然記憶ないもん。
ドラマ、とか映画の演技とか…
雑誌でカッコつけてたり……
そういうの見たくないし
見せなく、ない』
そういって少し頬を赤らめて
頭をかいたフミさんが
とてもかっこよくて
可愛い。
「……絶対見る」
『………隠す』
「……探すもん」
『…捨てる』
「……それわたしが
圭佑さんから貰ったんだもん。
わたしのものだよ」
『いらないこんなの』
顔を赤らめながら
ムスッとしたフミさんが
とても愛しい。
もうなんだこれ。
堪らないんですけど。
『……寝る』
(あ…ふて寝…)
