......心臓が持たないよ。

「じゃあ、改めて」

悠哉は私を見つめて言った。

「会長、いや、前原のことが好きです。俺の彼女になってくれますか?」

「......はいっ......!」

満面の笑みを浮かべた彼につられて、私も泣きながら笑う。

その笑顔をこれからも近くで見られるなんて、幸せだなぁ......。

「......そろそろ帰んないとまずいかな」

見ると、さっきまでおしゃべりに興じてた生徒たちはほとんどいなくなっている。

「そうだね。えっと......、また月曜に会お」
「ああ、またな」

そう言って、階段を降りていく彼の後ろ姿を目で追いかけた。


またな、の甘い響きが残っている。