いままでもこんな感じの服装ばかりだったけど、歴代の彼氏からはなにも言われたことはない。 改めて服装について考えてみたとき、デートに行くような一張羅なんて持ってないことに気付いた。 「……とりあえず、全身着替えようか」 佐良はそれだけ言うと、先陣を切って歩き出した。 「やっぱ?ねね、どこがダメ?」