『どうせ調べられたらバレる事だから、
今のうちに言っておいてやるよ。』
「なんでしょうか?」
『今の勤め先は父さんのコネで入社した。
会社の連中は俺に名ばかりの役職を与えて、中身の無い高給取りにしてくれた。』
「・・・・・・・・・。」
『だから仕事中はやることが無くてねぇ?
昼寝した分、夜に遊ばないと寝られないだろ。』
「それでお楽しみの夜を過ごした後、ここを通りかかった時に何が起きたんですか?」
『いきなり後ろから肩を叩かれた。』
「・・・・・・。」
『周りには誰もいなかったはずなのに、
いつの間にか犯人が立ってた。』
「・・・・・・・。」
『あとはお前らにも想像つくだろ?
腹を刺されて心臓を刺されて、助けを呼ぶ暇もなくあっという間に死んだ。』
「凶器はどっちの手で持っていましたか?」
『最初は右手に持ってこっちの腹を刺してきた。
でもすぐに左手に持ち替えて反対側・・。
多分、心臓突き刺された時は両手で柄を握ってたと思う。』
「では、利き手は断定できませんね。」
『そうだな・・・。』



