「君もなかなか詩人のような表現をしますね。」
「当たり前のように死者が視えて、当たり前のように皆さんと話をしていると、
たまに頭の中が混乱します。
この人は本当に死んでいるのか。
自分は本当に生きているのか。
視えてはいけないものが視えている自分が、月側の人間なのか太陽側なのか・・
たまに分からなくなるんです。」
「・・・・。」
「だからカエデちゃんみたいに一生懸命生きてる子に会うと、
ハッとこっちの世界に戻ってこられる気がしました。」
「その意見に同意したいところではありますが、
私のような50近いオッサンが同じ事を言うと気持ち悪がられるので遠慮しておきます。」
「あと・・やっぱり、
“食べる”って良いですよね。
人間の三大欲求の一つを満たすと、
ちゃんと“生”を実感できます。」
「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・。」
「・・え?・・どうしました?」
「前々から気になっていた事があるのですが、
モラルハラスメントになるかもしれないので自重してました。」
「なんですか?」



