「行ってきたよ。馬鹿息子の家。」
「ご立派な家だったでしょ?」
「・・・・結婚してたんだね。」
「奥さんは名家の美人お嬢様。まぁどうせパパの人脈で出会ったんだろうけど。」
「・・・・子供いたんだね。」
「今年で3歳になる女の子。
・・・・因果なもんだよなぁ。
女の子をレイプして殺した奴が、
今では可愛らしい女の子を持つ、
パパなんだから。」
「・・・・顔は母親に似て、
あの子もラッキーだね。」
「ハハッ。シズカは皮肉もお上手だね。」
「これで顔も風貌もきちんと認知できた。
人違いは起こさないから安心して。」
タケルと私のやり取りは、
全て“会話”・・“言葉”だけだった。
もちろん連絡先交換をしてないから、
メールやアプリでの証拠は残らない。
馬鹿息子の家の住所も、目印になるコンビニや建物も含めてタケルが口で伝えて、
私が頭で記憶する。
“メモ”のやり取りすら残さない私達の密会は、今日で4回目・・・。



